今回はZend Frameworkを使ってサイトを制作する上でまず覚えておきたいクラス(コンポーネント)を紹介します。
Zend Frameworkの導入を検討されている方はぜひご参考下さい。
1.Zend _Controller MVCを実現するクラス
MVCを実現させる為に必要なクラスです。Zend Frameworkを使ってこれを使わない事はさすがにないです。
2.Zend_Db データベース操作
PDOを拡張した形のクラスです。Zend Frameworkを使うなら他のO/Rマッパーを使う必要もなく、
まずはこれを試してみて下さい。
3.Zend_Auth 認証管理
ログイン情報を管理出来ます。複数の権限でログインが出来るサイトになってくると認証周りの処理が複雑になりがちです。
Zend_Authを使う事で規則性を持った認証処理が実現出来ます。
類似機能として権限分けが出来るZend_Aclもありますのでこちらもご参照下さい。
4.Zend_Cache キャッシュの管理
データベースやプログラムの処理結果をキャッシュしてくれます。
アクセスの都度、プログラムで処理をせずキャッシュとして呼び出すと負荷が非常に軽減します。
1日のアクセス数が10万PVを越えるサイトだと必須ではないでしょうか。
5.Zend_Config コンフィグ設定
プログラムを動かす上での共通情報を設定します。
きちんと設定情報を書くファイルを決めていればいいのですが、
ルールとしてZend_Config を使って設定情報を管理すればプログラムの見通しが良くなります。
6.Zend_validate フォーム内容の入力チェック
面倒なフォームの入力チェックを行なってくれます。Zend Framework標準で装備されている入力チェックの種類は少なく、
自分で追加する必要があります。
7.Zend_Exception 例外(エラー)を処理するクラス
Zend Frameworkで起きた例外(エラー)を処理します。これでエラーログを保存しておきましょう。
エラーを表示するクラスとしてZend_Debugというものもありますのでご参考ください。
8.Zend_Feed フィードの読み込み
最近のサイト制作では必須のRSSの出力、読み込みを行なうクラスです。
9.Zend_Log ログの書き込み
ログの書き込みをサポートしてくれます。エラーログや任意のSQLの実行ログを残して起きたい場合などに重宝します。
10.Zend_Session セッション管理
Zend Frameworkではセッション管理を行なう場合、Zend_Sessionを使う事を推奨されています。
セッション管理をする場合はセッション関数を使わず、Zend_Sessionを使って下さい。
※Zend_Authなど他のクラスでもZend_Sessionを使っているのでヘタにセッション関数と混在させると予期せぬ挙動の原因になります。