携帯用Apacheモジュール「mod_ktai_emoji」で絵文字を相互変換

By shin - 08/11/21 - このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをFC2ブックマークに追加

今回は前回の投稿「携帯用Apacheモジュールmod_ktaiをインストール」でインストールした「mod_ktai_info」を利用して動作する「mod_ktai_emoji」をインストールして、実際に絵文字が変換されるところを確認してみます。

mod_ktai_emojiとは?

「mod_ktai_info」同様に、株式会社ゆめみ様の運営する開発ブログ「YUMEMI labs」で公開されています。絵文字の3キャリア相互変換処理を行ってくれるApacheのモジュールで、通常スクリプト側で行う処理をモジュールで対応してくれるので、大幅な処理速度の向上が見込めます。また、異なる言語で携帯サイトを運営する場合でも、それぞれの言語用にライブラリを作成する必要が無くなり、効率的な開発が行えます。

 

mod_ktai_emojiをインストール

mod_ktai_emojiを使用する場合は、mod_ktai_infoが必要になります。
mod_ktai_infoは、こちらを参照しインストールして下さい。
mod_ktai_emojiのインストールもmod_ktai_infoと同様です。
rpmパッケージを以下からダウンロードしてインストールして下さい。

mod_ktai/YUMEMI Labs [ゆめみラボ]

 
前述のとおり「mod_ktai_emoji」は「mod_ktai_info」に依存しますので、先に「mod_ktai_info」をインストールしておく必要があります。また当然、動作環境には「mod_ktai_info」同様の制限があります。それでは早速、下記の環境にインストールしてみましょう。

  • OS: CentOS 5.2
  • httpd: Apache/2.2.3(パッケージ版)(mod_ktai_info導入済み)

【1】ダウンロード&インストール

[root@host ~]# cd /usr/local/src
[root@host src]# wget http://labs.yumemi.co.jp/labs/mod/rpm/mod_ktai_emoji-0.10.0-1.el5.yumemi.i386.rpm
[root@host src]# rpm -ivh mod_ktai_emoji-0.10.0-1.el5.yumemi.i386.rpm

 

【2】設定ファイルを編集

[root@host ~]# vi /etc/httpd/conf.d/ktai_emoji.conf

# ktai_emoji.conf

#LoadModule ktai_emoji_module modules/mod_ktai_emoji.so
 ↓ コメントアウト解除
LoadModule ktai_emoji_module modules/mod_ktai_emoji.so

# ヴァーチャルホスト内で記述するためそのままにしておく
#AddOutputFilterByType KTAI_EMOJI_OUTPUT_FILTER text/html
#KtaiEmojiConvertMode auto
#KtaiEmojiConvertNativeEmojiDocomo   1
#KtaiEmojiEnableAddGuidOn            1

[root@host ~]# vi /etc/httpd/conf.d/vhosts.conf
<VirtualHost *:80>

# ・・・省略・・・

    # For mod_ktai =================================== #
    # 出力フィルターに絵文字変換フィルターを設定する
    AddOutputFilterByType KTAI_EMOJI_OUTPUT_FILTER text/html
    # 変換モードを自動にする
    KtaiEmojiConvertMode auto
    # 絵文字コードをDoCoMo基準にする
    KtaiEmojiConvertNativeEmojiDocomo 1
    # iモードIDを取得するため、ページ内URLに「guid=ON」を付ける
    KtaiEmojiEnableAddGuidOn 1
    # 3キャリア以外の場合に絵文字画像を使用する
    KtaiEmojiHasIconFile 1
    # 画像を使用する際に利用するパスを指定する
    KtaiEmojiIconDir /images/emoji
</VirtualHost>

※「KtaiEmojiIconDir 」で指定した場所に絵文字画像を配置する必要があります。絵文字画像はパッケージには含まれておりませんので別途用意する必要がある一方、好きな画像に差し替えて利用する事が出来ます。詳細は公式サイトをご参照ください。

【3】Apacheを再起動

[root@host ~]# service httpd restart

 

mod_ktai_emojiの動作確認

[user@host ~]# vi ./public_html/ktai/emoji.html

<html>
<head>
<title>EMOJI</title>
</head>
<body>
<p>超簡単((i:f995))</p>
</body>
</html>

上記の様に通常のHTML内に「((i:f995))」の様な絵文字コードを記述すると「mod_ktai_info」によって判別された情報を元に「mod_ktai_emoji」が適切な絵文字に変換して表示してくれます。設定によっては他のコードやDoCoMoのShift-JISバイナリコード形式でも記述できるので、他のバイナリ絵文字入力支援ツールなどを利用すれば、エンジニアでなくても絵文字を用いた携帯サイトが簡単に構築できますね。