ブラウザゲーム開発でenchant.jsを使うメリット3つ+簡単動作デモ

By fukuda - 13/01/17 - このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをFC2ブックマークに追加

こんにちは、福田です。
今回は、HTML5+JavaScriptベースのゲームエンジンライブラリであるenchant.jsを使ったゲーム開発のメリットをまとめます。
enchant.js
http://enchantjs.com/ja/

1.開発、学習環境が公式で用意されている

国産ライブラリということもあり、日本語での開発環境が整っています。
9leap
http://9leap.net/
enchant.js開発元である株式会社ユビキタスエンターテインメント(以下UEI)が運営するプログラム投稿コンテストサイト。優秀者には図書券などが贈呈されます。

wise9
http://wise9.jp/
enchant.jsに関する最新情報が掲載される、UEI運営のブログです。

jsdo.it
http://jsdo.it/
ブラウザ上でHTML,CSS,JavaScriptを編集して、その場で実行や共有ができるサイトです。enchant.jsのインポート、9leapへの投稿に対応しています。

2.マルチプラットフォーム

HTML5+JavaScriptベースのため、PC・スマホ・タブレットなど様々な環境で動作します。enchant.jsはあらかじめマルチプラットフォームを想定して設計されているため、ブラウザの差異などを意識せず開発ができます。
公式でサポートされているブラウザは、以下のようになっています。

  • IE9.0以降
  • Chrome
  • Safari
  • Firefox
  • iOS(iPhone/iPad)
  • Android2.1以降

3.画像素材やプラグインが豊富

ゲーム用の画像素材やプラグインが多数配布されています。
画像素材
http://enchantjs.com/ja/image-materials/
UEIが過去に開発した画像素材を提供しています。
非営利のゲームに限って使用できます。

公式プラグイン
・ui.enchant.js
十字キーやアナログパッドのライブラリ。
・animation.enchant.js
FlashのTweenerのように、「○秒でここまで移動する」といった指定ができる。

その他、サードパーティーによるプラグインも多数配布されています。

以上になります。
最近の動向として(2013/01/15現在)、任天堂のwiiUに対応したα版がリリースされるなど、開発も盛んです。技術的な敷居が比較的低く、これから開発を始めたい方は特に注目すべきライブラリなのではないでしょうか。

動作デモ

実際にjsdo.it上で簡単に動作させてみます。クマをタッチすると逆走します。
この程度であれば、慣れてしまえば10分もかからずにできてしまうのではないでしょうか。
コードは、以下の「JavaScript」タブから確認できます。
ENTER_FRAMEやaddchildなど、Flash AS3で馴染みのあるコードが並んでおり、直感的にコーディングができそうです。