必見!解析タグ管理ツール「Google Tag Manager」

By norikage - 12/11/19 - このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをFC2ブックマークに追加

はじめに

初めまして、程景(のりかげ)です。

今回はマーケティング担当者・IT担当者必見の、
解析タグを一元管理できるツールのご紹介です。

10月1日に米国GoogleがWebサイト管理者向けに、
「Google Tag Manager」の無償提供を始めました。

マーケティングを担当されている方ならご存知かと思いますが、
自社サービスを運営していれば必ずといっていいほど、
アクセス解析や広告の効果測定のために、
解析タグが埋め込まれています。

こうした複数のタグを一元管理できるツールが提供された
という事なんです。
待ってましたという感じですね。

解析タグ管理の必要性について

解析タグは現状の把握や次の施策を打ち出すために、
非常に重要な役割を果たしています。
そのため適切な管理が必要となってきます。

しかし、様々な広告やアクセス解析が存在しており、
サイトの大規模化やタグの多様化により、
タグの数は増えていく一方です。

また、タグ自体も施策によっては表示するページ、
表示しないページがあるなど、
サイトのどのページで表示しているかの情報を
管理する必要があります。

マーケティング担当者の管理コストはどんどん
増えていきますよね。
(僕も以前タグ地獄に陥りました。。)

加えて、Webアプリケーションに含まれるページであれば
実作業はシステム担当者が行うことになり、
マーケティング担当者の一存では作業を進めれないことが
多いと思います。

改善のスピード化が求められる中、
これではタグの追加・変更・削除の度に、
マーケティング担当者、システム担当者双方に、
負荷がかかってしまいます。

つまり解析タグの管理の効率化は、
双方にとってプラスになるわけです。

Google Tag Managerとはどのようなものなのでしょうか

それではGoogle Tag Managerはどのようなもので、
どういった特徴を持っているのかご説明します。

Google Tag ManagerはWebサイトのHTMLコードから解析タグを分離し、
別のシステムで管理する「タグ管理システム」です。

コンテナタグを自サイトの全てのページに埋め込むだけで、
タグ管理システム側で複数の解析タグの管理が出来ます。

これの最大のメリットは、
「解析タグの設定とシステム側の作業を完全に分離できる」
ところにあります。

タグの登録・変更・削除の際にシステム側に作業をお願いすることもなく、
マーケティング側で全て行えることになります。

また、プレビューモードやバージョン管理機能があるので、
解析タグ変更がサイトに影響を与えないか事前にチェックすることが出来ますし、
万が一設定を間違えたときもバージョン管理で元にすぐに戻すことが出来ます。

マーケティング担当者に完全に管理を任せられない場合には、
設定をマーケティング担当、
確認をシステム担当が行う形で分業できますね。

それだけではなく下記のようなメリットがあります。

①複雑化しているHTMLソースを簡略化できる。
②Google Tag Managerを使用すると、
 解析タグは非同期でロード・実行されるため、
 コンテンツの表示速度への影響が少ない。
②使用しなくなったタグなどをすぐに把握が出来るため、
 不必要に表示してページ表示速度に影響が出るのを防ぐ。

導入するには

導入するには以下の手順で作業を行います。
https://accounts.google.com/ServiceLogin?service=tagmanager&continue=https://www.google.com/tagmanager/web/&followup=https://www.google.com/tagmanager/web/
にアクセスしアカウントを登録する。
②利用するサイトを登録し、コンテナを作成する。
③コンテナ登録後に発行されるGoogle Tag Managerコードを
自サイトのHTMLのbodyタグ内に埋め込む。
④既存タグをGoogle Tag Managerに移行する。

詳しくは以下の参考URLを参考してください。
http://www.ayudante.jp/column/2012-10-02/11-19/#no03a

導入の際の注意点

導入時は以下のことを考慮してください。

①既存タグを移行することで、今までのデータが消えることはありませんが、
数秒~数分のデータが取得できない可能性があります。
②ヘルプの日本語版が一部ありますが、設定画面の日本語版は現在ありません。
③移行自体の作業コストはかかります。

最後に

解析タグの重要性や管理の必要性についてお話させて頂きました。
導入の際の注意点でいくつかデメリットになり得る部分を説明しましたが、
それを差し引いても、作業の効率化や施策のスピード化を考えれば
メリットしかないように個人的には思います。

信頼性のあるGoogleの堅牢なインフラ上で行えることに加え、
なんといっても無償で利用できるので、
導入しない手はないのではないでしょうか。

参考URL
http://www.computerworld.jp/topics/576/205064