第三のスマホになるかもしれないWindows Phoneという存在について

By jofuku - 12/11/05 - このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをFC2ブックマークに追加

どうも徐福です。


『Windows Phone 8』が正式発表されましたね。
米国では今月中旬より各種キャリアから対応端末が続々と発売される予定で、日本での年内投入は見送られましたが発売までにそう時間はかからなさそうです。

「スマホ」と聞けば、ほとんどの人は『Android』もしくは『iPhone』を思い浮かべると思います。
実際、この2つが国内シェアの9割近くを占めていて、そのシェアを脅かす『第三のスマホ』はいまだ存在していません。

しかし、第三のスマホになりうる唯一のスマホと呼ばれているスマホが存在しています。

それこそが『Windows Phone』です。

Windows Phoneの国内シェアは?

PCではWindowsの国内シェアがいまだ9割近くを占めており圧倒的ですが、スマホの国内シェアはいったいどうなっているのでしょうか。

「Windows Phone 8」の特徴とは?

こちらの記事によると、

現在、国内スマホ市場のシェアは、Android系が64.1%、iPhoneが32.3%。Windows Phoneは3.2%と劣勢ですが、Windows 8の広まりとの相乗効果で、今後10%を超えるシェアを獲得する可能性もあるといわれています

とあります。

最近、マイクロソフトは自社製タブレット端末である『Surface』を投入したり、新OSである『Windows8』からOSのインタフェースをスマホやタブレット端末での利用を前提にしたデザインに一新するなど、本気モード全開です。もともとWindowsに親しみのあるユーザーが多いことを考えると、今後Windows Phoneが開発者にとっても無視できなくなる可能性は大いにあります。

どんなOSなの?

そもそも『Windows Phone 8』とはOSの名前であり、それを搭載したハードウェア端末を便宜的に『Windows Phone』と呼んでいます。iPhoneのOSは『iOS』ですよね。よって、立ち位置的には『Android』に近いと言えます。

Windows Mobile 6.5 の後継OSとしてリリースされたWindows Phone 7では、Windows CEがベースにされていましたが、Windows Phone 8ではWindows8との親和性を重視し、カーネルを共通化(NTカーネル)。それだけでなくブラウザ(IE10)やネイティブAPIを始め、できる限りの機能をWindows8と共通化しています。

多くのコンポーネントをPCとモバイル端末で共通にすることで、開発者、ユーザーの双方にメリットを提供する狙いです。
開発者にとっては、アプリケーションをPCとモバイル端末の相互で移植しやすくなるので、コストが削減できますね!

アプリはどうやったら作れるの?

Windows Phoneのアプリ開発の方法についてですが、マイクロソフトが『Windows Phone SDK』という開発キットを無償提供しているので、基本的にはこちらをダウンロードして使用することになります。最新のバージョンはVisual Studio 2012をベースに開発された『Windows Phone SDK 8.0』になり、既に日本語にも対応しています。

開発言語はVisual BasicとC#の2パターンがありましたが、SDK8.0からはC++も対応した様子。また、HTML5でも開発ができます!

Windows Phone SDK 8.0は

Modern UIはWindows8でも採用されています。大きなフォントと読みやすさに重点をおいているロンドンの地下鉄の標識を参考にしており、もともとはMetro UIという名称でしたが、商標の問題によってModern UIに変更されたと噂されています。

AndroidとiPhone両方のいいとこどり

Windows PhoneはOSなので、iPhoneと違って様々なメーカーの端末に搭載されて販売されています。また、Androidよりも厳しい検査基準が設けられているため、端末による操作性のばらつきがありません。これにより端末が違ってもバージョンが合えば、同じようにアプリが使えるようになっています。これは後発のメリットですね。

結局、Windows Phoneは第三のスマホになれるのか?

現状では、iPhoneやAndroidに大きく遅れを取っているのは否めない状況です。しかし、もともとマイクロソフトの関係者はWindows Phone 7発表の時点で

「iOSやAndroidには周回遅れで、追いつくためのステップがWindows Phone 7。次のジャンプで追いつく」

と言っていたので、今回発表されたWindows Phone 8からがマイクロソフトにとっての本当の勝負になると言えます。

またPCの日本国内OSシェアは9割と、依然として独占状態に近いので、今回打ち出されたPCとの親和性を最大限に活用できれば、第三のスマホとして食い込んでくる可能性は十分にあるんじゃないかと思います。

特に、法人で利用しているOSは中々変えられないので、ビジネス方面においてはiPhoneやAndroidよりも強みがありそうです。

Windows Phone 8の日本での発売は来年以降となりそうですが、第三のスマホとなりうる存在を、本気で見守ってもいい時期に来ているのではないでしょうか。

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