今さら人に聞けないモバイル業界の5つのビッグキーワード

By fukumoto - 10/05/10 - このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをFC2ブックマークに追加

どうもこんにちは福本です。
今日は、「今さら人に聞けないモバイル業界の5つのキーワード」ということで、モバイル関連で活発な技術やサービスの考察をまとめてみました。最低限知っておくといざという時に対応できるので参考にして下さい。
 
そもそもこのサイトは「携帯サイトをつくろう」ですが、最近のモバイル界隈周辺で騒がれていることって、「携帯サイト」そのものというよりも、モバイルの最新端末とかモバイル端末を使った技術であったりとかアプリとか、そういう携帯サイトとは別のところに焦点が当たっています。かと言って携帯サイト自体の需要が減っているのかと言えばそういうことでもないみたいで、需要自体はあるが前者と後者では使われ方が全く違うということなんです。その中でも最近は前者の様な使われ方の方が勢いがあるといった感じですね。
 
そうなると、このサイト自体も、携帯サイトだけに焦点をあてるのではなく、もっと大局的な意味での「モバイル」を意識していかないといけないなと思ったりなんかしましたもので、今日はその入り口として、いつもやってる携帯サイトの作り方とは違い、今よく耳にするモバイル端末やら技術やらサービスやらを備忘録的にまとめておこうと思います。んで、今回紹介した技術を使って何か作っていけたらなぁと考えております。如何せんそういう技術のほうが、一般的な携帯サイトよりも「未来的」すぎるのが憎いところです。ビジネス的観点と技術的から考えて、特に盛り上がりを見せているもの、つまりベターなものばかりを載せていますが、あくまで掲載基準の判断は主観ですのでご了承ください。

AR(拡張現実)

ARを使ったサービスが増えてきましたね。僕もこれを知った時には色々考えたものです。あんなんしたいなぁとかこんなんしたいなぁとか。一個作ってみたかったのが、家具をARで表示するというもの。引っ越したときの家具の購入とか配置する時にこれがあると便利やなーと思いました。薄っぺらいAR用のマーキングされた紙を、家具を設置したい場所におくだけで携帯のカメラなんかを通してみると、そこに実寸の家具をAR上で表示できるんです。紙カタログなんか淘汰されますよね。超未来的過ぎて。と思っていたら、徐々にこれをやる会社が出てきているみたいです。
 
しかもIKEAみたいです。
http://www.monogocoro.jp/2009/12/14/ikea-augmented-catalogue.html
 
iPhoneアプリで見れるAR家具ですって。未来ですなー。でも使われ方は未来ですが、技術としては結構古くからあるみたいで、今になって流行ってきたのはモバイル端末やPCのスペックがその技術についてきたからだそうです。古いものなのにこんなに新しく見えるとは。そうなると昔の文献とかを探してると今だからできる、古いけど新しいことみたいなのがわんさか出てくるかもしれないですね。

ソーシャルアプリとアイテム課金

ソーシャルアプリが流行を見せていますね。僕もmixi自体は触ってないのにグラディウスとかテトリスとかはやったりしてます。おもしろいですねー。これもPVとかで広告料がもらえるのが一般的な収益モデルみたいですが、それよりも今はアイテム課金の方が盛り上がっているみたいです。僕にはあの感覚はよく分からないのですが、結構周りの人も有料アイテムを買ってる人がいます。本当にそういう人が多いみたいで、そちらからの収益の方が断然大きいみたいです。
 
それに関連するかは分かりませんが、実社会では少子化とか叫ばれていますが、でもご自分の周りを一度見回して下さい。結構今子どもができた友達とか多くないですか?僕がそういう年齢(26)なだけかもしれませんが、実際に増えているのを裏付けるかのように、ファッション街に子どものオシャレな服屋さんがものすんごい増えてます。んでそういう場所で歩いている夫婦の子どもは大体そのファッション街で購入されたであろうオシャレな服を着せられています。この一連の現象ってアイテム課金に繋がってるんじゃないかなと勝手に想像しているのですが、違いますかね。自分の血を分けた子どもをアバターと見立てて。。。
 
まぁあくまで想像の範疇ですが、ソーシャルアプリではそういうのが流行ってるみたいですね。でもmixiアプリに新規で参入するには、ちょっと既得権益が大きすぎるかなと言う感じです。どっちかっていうと今からやるなら元祖のFaceBookアプリを作る方がいいとかなんとか、よく聞きます。

iPhoneアプリ

言わずもがなのiPhoneアプリ。上記のARもiPhoneアプリですごい活発ですね。今「アプリ」がつくと言ったら、iPhoneアプリかソーシャルアプリかというくらい規模が大きいですね。んで、記憶に新しいアップル社対アドビ社の水面下での論争。これもiPhoneにFlashを対応させるかさせないかに始まり、させないっていうならFlashCS5でiPhoneアプリコンパイル機能をつけてしまおうと公表し、Flasherの期待を集めましたがアップルはFlashでコンパイルされたアプリは認めない方針を打ち出しアドビも諦めたみたいですね。
 
確かに僕もその機能があるなら、FlashCS5にアップグレードしてやろうと思っていた口ではありますが、実際初期からのiPhoneユーザーとして、現行機種よりもスペック的に劣るiPhoneを持っていると、そのFlashからコンパイルができてしまう機能には怖い部分もありました。FlashCS5にどこまでの機能があったのかわかりませんが、ActionScriptしか知らない開発者が、ボタン一つで出てきたアプリを審査に通されて、メモリリークを起こすようなアプリが増えると困るなぁと思っていました。今でこそそこまで考えて作られたアプリが多いですが、初期の頃は結構多かったですからね。新規参入が増えると審査するのもしんどいでしょうしいいことがなかったんでしょうね。そもそもFlash自体を使えるようにしなかったのも、Flashアプリストアみたいなのを作られたらAppStoreはたまりませんもんね。そういう意味で、最終的にはやっぱりプラットフォームを持ってるところが強いなぁとつくづく感じました。
 
またiPhoneに関してのもう一つ大きな話題で言えばアップルはGoogleとも競合することになりましたね。ジョブズ氏は「モバイル端末ユーザーは検索しない、アプリを使う」と言いました。僕は検索もしますが、確かにアプリで調べるケースも多いなと。むしろ検索以外もひっくるめるとブラウザよりアプリで見てる方が多いです。そう考えるとまだまだこれから需要が増えていきそうですね。それに先駆けて最近ではアプリというよりも、トップの階層だけアプリでそれ以降のページは全部httpで取ってきたものを表示させているアプリが多いですね。ふと思ったのですが、今後の携帯サイトの生きる道はこういう形態なのかもしれませんね。

Androidアプリ

iPhoneアプリに押されてまだまだすごいのが出たと耳に入ってくる情報は聞きませんが、Xperiaの発売でどこまで巻き返せるかと言ったところですね。あの端末でAndroid自体の需要が上がってくれば、Androidの認識が増えてエンドユーザーにも多く知られることになるのでしょうが、まだエンドユーザーの耳までは程遠い感じが否めないですね。アプリに関してもiPhoneアプリで人気があったものの移植版が多かったりで。そういった意味でiPhone For Everybodyはいい作戦でしたね。エンドユーザーを上手く取り込んだソフトバンクが良かったということでしょうか。

iPad

iPod、iPhoneはiPadのための布石と言わしめるくらいの出来だそうで。日本での発売が楽しみです。一番期待したいのがやはり電子書籍を快適に読む機能ですね。僕も最近は自宅のスキャナーで1ページずつ本をスキャニングしてPDFにしてiPhoneにつっこむ地味な作業をしているのですが、もうそういうことをする必要がなくなりそうですね。本屋に行って欲しい本を見つけて買うか買わんか悩んで、結局買わずに家に帰ってAppStoreを見ると、その本がアプリとして販売されていたりしますからね。それにびっくりしたのですが、今後はそういう流れもなくなり、まずそのサイトで探して、なかったら本屋に行くという風に逆転することになるのでしょうね。その期待値も含めて一番伸び代がある端末ですね。

最後に

2,3年後にこの備忘録を見た時にどれだけ世の中が変わっているが楽しみですね。エンジニアとしてはやはり最新の技術には常に触れておきたいものですが、ARの項で分かったように最新のものだけが最新ではないということが大いにあるので、今だからできるようになったもの含めて、今後爆発的な可能性を含めるモバイル業界に身を投じて生きたいと思います。