連載第2回目はUbuntuで開発するにあたって、まずしておいた方が良いことをピックアップしてみます。
ソフトウェアをアップデート
メニューのアップデート・マネージャでソフトウェアを最新にしましょう。
カスタマイズではないのですが、まずやっておきましょう。
外観を変える
デスクトップが気に入らないとモチベーションが下がります。
ですので、自分の好みのものを選びましょう。
もし気に入ったデザインがなくても、こちらからダウンロードできます。
GNOME: The Free Software Desktop Project
使えるフォントを増やす
上と同じ理由です。
自分の好みに合わせて変えましょう。
LinuxはWindowsのフォントも扱えますので選択幅は多いです。
ダウンロードしたフォントはユーザーディレクトリの.fontsに入れると選択肢に含まれます。
ワークスペースを扱い易くする
ワークスペースとは画面が一つでも、仮想的に画面をいくつも増やせる機能です。
私は基本沢山ウィンドウだしちゃう方なので、デフォルトで画面が2つ用意されていますが足りません。まず、このワークスペースの数を増やしましょう。
右下にマスが2つ並んでいますが、これがワークスペースの小型版です。
このマスを右クリックで設定を選ぶと[ ワークスペース切り替え器の設定 ]なるものが出現し設定できます。私の場合は縦1列のワークスペース6つにしています。
次にワークスペースの切り替えは頻繁に行うので、扱い易いショートカットを設けましょう。
[ メニュー ] -> [ 設定 ] -> [ キーボード・ショートカット ] で設定変更できます。
私は[ alt ] + 矢印で定着しています。
日本語ディレクトリ名を辞める
Ubuntuを日本語でインストールした場合、ユーザーのディレクトリ名が日本語になっています。
コマンドを入力する時など面倒なことがあるので英語のディレクトリに変換しましょう。
端末で以下のコマンドを入力します。
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
su を可能にする
セキュリティの為、初期ではsuでrootになることが出来ません。
毎回[ sudo ]をするのは時間が手間なので、rootになれるようにします。
sudo passwd root
viの挙動を変える
Ubuntuが標準で備えているviエディタは、世間一般で使われているそれとは違います。
対策としては[ vim-runtime ]をインストールすると解決できます。
apt-get install vim vim-runtime
外部から接続できるようにする
開発環境なだけでデータのやり取りは必要です。
ですので、別マシンに接続することになるので何かしらのサーバーを立てる必要があります。
Samba, SSH, FTPなどです。
私の好みはSSHです。これさえ出来れば何でもできますので。
これらのインストールは省きますが、もしvirtualBoxでこれを実現するには少しカスタマイズが必要です。
まず、バーチャルボックスを終了して以下のコマンドを入力します。
VBoxManage setextradata "Ubuntu9.0.4" "VBoxInternal/Devices/pcnet/0/LUN#0/Config/guestssh/Protocol" TCP VBoxManage setextradata "Ubuntu9.0.4" "VBoxInternal/Devices/pcnet/0/LUN#0/Config/guestssh/GuestPort" 22 VBoxManage setextradata "Ubuntu9.0.4" "VBoxInternal/Devices/pcnet/0/LUN#0/Config/guestssh/HostPort" 90022
メインOSからゲストOSをブリッジ接続させるもので、90022へのポート接続をゲストOSの22へ変換します。
これで ssh -p 90022 user@127.0.0.1で接続でき、他のプロトコルも同じように対応できます。
次回はApacheのインストールをご紹介します。