モバイルSEOで初心者が陥りやすい失敗を、初心者の自分だけで解決してしまう方法

By fukumoto - 09/08/28 - このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをFC2ブックマークに追加

URLを正規化できていないってどういうこと??

今回は「モバイルSEOで初心者が陥りやすい失敗を初心者だけで解決する方法」ということで、
SEO的に結構多い、URLの正規化のミス。
URLはしっかり正規化してやらないとクローラーが困り、結果検索順位に結びつかない。
そういうURL正規化で失敗しているSEO初心者が、
一切難しい作業せずに初心者だけでURLを正規化してしまおうというエントリーです。
ということで、今日使うのはコレ!
  

<link rel="canonical"  href="http://www.plusmb.jp">

 
このタグはURL正規化タグと呼ばれているようで、このタグが行う仕事が実に使えます。
ここのところ、複数のサイトのSEOのチューニング作業を行っていて、気になることがあるんです。
PHPのプログラムを使って作られている携帯サイトが増えてきていますが、
当然のようにセッションIDがついてるサイトが非常に多いです。
 
セッションIDってこんなやつです

http://www.plusmb.jp/index.php?SESSID=123****sdfasdf****asdfasdf

 
これは前にも何度か書いていることですごく基本的なことなのですが、
セッションIDって都度変わるんですよ。それにセキュリティ的にも良くない。
最近のクローラーは全部のページを見ようと頑張ってくれるので、
同じページでもアクセスするごとにセッションIDが変わっていると、
違うページとして一旦見てくれるわけなんですが、
これは重複ページ以外の何ものでもなくて、評価は全然良くないことなのです。
そういうのも含めて検索エンジンはすでに対策されているのかもしれませんが、
パラメータとして付けないにこしたことはありません。
付けない方法はあとでご紹介しますので、とりあえず今回はURL正規化タグという解決策を見てみましょう。
 

URL正規化タグという解決策

自分のサイトをSEOをする場合などは、サクッとセッションIDを外してやればいいのですが、
指示書対応とかの場合ですね、テキストベースでの指示しか出せない時にどうするか、
そういう時に我こそがと出てくるのが、上で紹介しました「link rel=”canonical”」です。
これは簡単に言うと、簡易版301リダイレクトと考えて下さい。
 

301リダイレクトのSEO的特徴は分かりますか??
 

そうです、サイトの引っ越しの時などによく使われるように、
リダイレクト元の評価を永久的にリダイレクト先に引き継げるという効果があります。
じゃあ301にもタグがあるんやからそれを使えばいいんじゃないの?ってなりますね。
 

<meta http-equiv="refresh" content="0; url=http://www.plusmb.jp">

 
これはダメです。このrefreshというのはスパムサイト扱いにされる可能性が高くて全くオススメできません。
じゃあhtaccessとかPHPに301書けばいいやんってなりますが、
そこを触る権限がない前提の話なので悪しからず。
で、使えるのがさっきも書きました「link rel=”canonical”」。
これは、上のmetaのrefreshとほぼ同じようにサイトの評価を指定のページにリダイレクトできます。
301と違う点は、301はユーザーも検索エンジンクローラーも飛ばしますが、
canonicalは、検索エンジンクローラーしか飛ばしません。ユーザーはそのまま見れるんです。
しかも、GoogleもYahooもMSNもこれを使うことを認めているそうです。
 

で、ここから本題です。
これをセッションIDがつくページに設置してやると、
セッションIDがないページに評価を渡せるということになります。
どうすれば良いかと言うと、
 

http://www.plusmb.jp/index.php?SESSID=123456789
 のようにセッションIDが付いているページに、
<link rel="canonical"  href="http://www.plusmb.jp/index.php">
 を設置して、セッションIDが付いていないページにクローラーを誘導する。

 
と書いてやればいいだけです。これで評価はすべてセッションIDがないページに渡せます。
しかもユーザーはそのまま表示されているページを見ることになるので、何も迷惑がかからない。
これが簡易版301リダイレクトと呼ばれる所以です。
 

FTPとかで中を実際に触れない場合に使える公認タグということで、
皆さんも機会があれば使ってみて下さい。
 
 

そもそも失敗しないための方法

ではここからは、そもそもセキュリティ的にも良くないし、セッションIDはつけないでおこうぜってことで、
当サイトの別エントリーにそのやり方が載ってありますのでご紹介します。
 
携帯でuse_trans_sidを使ったセッションの扱い 前編 | 携帯サイトをつくろう。
携帯でuse_trans_sidを使ったセッションの扱い 後編 | 携帯サイトをつくろう。
 
上記エントリー等を参考にして下さい。
また今回のエントリーの内容をより包括的に説明されている記事があります。
 
link rel=”canonical”によるURL正規化タグ——SEOにとって非常に重要な進歩(前編)
link rel=”canonical”によるURL正規化タグ——SEOにとって非常に重要な進歩(後編)
 
ここでは実際に各検索エンジンごとの「link rel=”canonical”」を取り扱い方などの考えが見れますので、
すごく興味深い内容になっています。是非一度目を通しておいて下さい。
今回は「モバイルSEOで初心者が陥りやすい失敗を、初心者の自分だけで解決してしまう方法」ということで、
URL正規化タグのお話でした。