これまでの投稿でも、全てのWEBサイトでユーザビリティを高める必要があり、それはそのサイトの目的を達成するためにも重要な事であると主張してきました。今回はそもそも「ユーザービリティ」とは何なのか?という事を考え直した際に、私自身ここ最近忘れがちであったと気付いた事について投稿します。
ユーザビリティの定義
簡単に言ってしまうとインターフェイスの「使い易さ」なのですが、せっかくなので「使い易さ」を定義してみます。ここではヤコブ・ニールセン博士の著書である「ユーザビリティエンジニアリング原論―ユーザーのためのインタフェースデザイン」での定義を引用させて頂く事にします。
- 効率性
- システムは、一度ユーザーがそれについて学習すれば、後は高い生産性を上げられるよう、効率的な使用を可能にすべきである
- 記憶しやすさ
- システムは、不定期利用のユーザーがしばらく使わなくても、再び使うときに覚え直さないで使えるよう、覚えやすくしなければいけない
- エラー発生率
- システムはエラー発生率を低くし、ユーザーがシステム使用中にエラーを起こしにくく、もしエラーが発生しても簡単に回復できるようにしなければいけない。また、致命的なエラーが起こってはいけない
- 主観的満足度
- システムは、ユーザーが個人的に満足できるよう、また好きになるよう、楽しく利用できるようにしなければいけない
忘れがちだが重要な事
WEBサイトやシステムを開発する際、「エラー発生率」を抑える努力は当然行います。ユーザビリティというと、どうしても「効率性」や「記憶しやすさ」ばかりに目が行きがちでした。そんな中で改めて重要だと感じたのが「主観的満足度」つまり「楽しさ」です。デザインであったり、モーションであったり、ちょっとした遊び心であったりと、ユーザーに楽しんでもらう事もユーザビリティであるという考え方を忘れかけていました。
こういった項目は、つい優先度を下げてしまいがちですが、利用するユーザーの立場に立って考えれば、気に入ったサービスや好きなツールを使いたいというのは当然の事ですね。