会員登録をしてもらい、顧客の囲い込みをする事を目的とする携帯サイトはよくあるかと思います。
多くの場合、空メール登録などの機能を利用してメールアドレスを取得し、メルマガ配信などで集客効果を得るという方法が取られますが、その際にひと手間かけておけば、機会損失の確立が下がります。
逃してしまうユーザーの重要性
サイトの内容に少なからず興味を持って訪れて頂いただけでなく、これから会員登録までしてもらえるユーザーというのは、運営者の視点からすると非常に優良なユーザーといえます。広告業界で使われる考え方で、ユーザーの行動プロセスについて AIDMA(Attention、Interest、Desire、Memory、Action)、AISAS(Attention、Interest、Search、Action、Share)といったモデルがよく知られています。この考え方でいうと、今まさに会員登録をしようとしているユーザーは「Action」のフェーズまで進んでいる事になります。
空メール・携帯メールの障害
空メール登録は確かにユーザーのフォームなどへの入力回数を減らすことの出来るユーザビリティの高い方法ではありますが、完全ではありません。ご存知のとおり、PCメールのみならず携帯メールにおいても迷惑メールの問題が深刻化し、各キャリアはこぞって迷惑メール対策を施行しています。
その中で携帯特有とも言えるのが「ドメイン拒否」です。最近では多くのユーザーがこの機能を利用しており、特に携帯サイトを良く利用する様なリテラシーの高いユーザーであれば、その傾向はより顕著です。そのため、特別に設定をしなければ、メルマガはおろか、会員登録時の空メールも正常に受信できないケースは少なくありません。
これに対する解決策は一つしかなく、ユーザー自身に迷惑メール設定を変更してもらい、その携帯サイトで利用するドメインのメールを受信できる様にしてもらう事です。しかし、この設定は複雑で面倒であり、ユーザーに負担を与えるものです。
メールを受信するための方法を記載する
ドメイン拒否の設定変更はユーザーに負担をかけますが、これをクリアしなくては携帯サイトの目的を達成できません。であれば、可能な限りこの優良なユーザーの負担を少なくする事が、携帯サイト運営の効果を上げる最良の選択です。ではどうすれば良いでしょうか?ここでは、キャリア毎に複雑で難解な迷惑メール設定機能のなかで、どうすればこの携帯サイトのメールが受信できる様になり、会員登録に進めるかを簡潔に記載しておく方法と、その内容を公開します。
ドメイン拒否設定の解除方法
可能であれば下記の文章(※2009/03/06現在)の中からユーザーのキャリアに合ったもののみ表示したり、ドメインの部分はコピーし易い様に、フォームにしておいたりといった工夫をすれば、より効果的でしょう。
▼コピーしてご利用下さい。 ▼docomoの方 [迷惑メール対策]⇒[受信/拒否設定]を選択。 [ステップ3]で[受信設定]⇒[個別に受信したいドメインのリスト] の入力欄に【example.com】を貼り付けて下さい。 ▼auの方 [メールフィルター]⇒[アドレスフィルター]⇒[指定受信]を選択。 [個別指定]の入力欄に【example.com】を貼り付けて下さい。 ▼softbankの方 [MySoftbank]⇒[各種変更手続き]⇒[オリジナルメール設定]を選択。 [迷惑メール関連設定]⇒[受信可否設定]⇒[許可リストとして設定]。 [個別アドレスの追加]を選択し、入力欄に【example.com】を貼り付けて下さい。