rel=”canonical”で検索エンジンに正しいURLを認識させる

By shin - 09/03/05 - このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをFC2ブックマークに追加

今回は「canonical属性」についてです。
2009年2月12日にGoogle、Yahoo!、Microsoftの3社がサポートを開始した「canonical属性」とは、異なるURLでアクセス出来る同一のコンテンツに「正しい(検索エンジンにインデックスして欲しい)URL」を指定するためのタグで、検索エンジン向けのURL正規化タグとも言えます。

そこで検索大手3社は今回、canonical属性を導入。ここに正しいURLを記述することで、クローラはその情報を参考に適切なURLを特定する。 linkタグは、301リダイレクト相当の取扱がされ、リンク評価など他の要素もcanonical で指定したURLに引き継がれる。また、全く同一のページ同士でなければ指定できないというわけではなく、ほぼ同じページ同士でも rel=”canonical” 設定が可能だ。

canonical属性の必要な理由

与えられたパラメーター毎にデータベースの情報を表示する様な動的コンテンツでは、
リンク元を特定してアクセス解析をしたい場合や、ページ送りで戻った場合など、
同一のコンテンツにもかかわらず、アクセス元によって異なるURLで遷移する場合があります。

http://example.com/hoge/
http://www.example.com/hoge/
http://www.example.com/hoge/index.php
http://www.example.com/hoge/?page=1
http://www.example.com/hoge/?page=1&from=abcdefgh
http://www.example.com/hoge/?from&page=1

人間の目視が前提のアクセスであれば問題にはならないのですが、検索エンジンはURL単位でインデックスしているので、正しい検索結果を出すのが困難になってしまいます。そこで「canonical属性」を指定してそのコンテンツ本来の正しいURLを指定しておいてもらえば、同一のコンテンツを重複してインデックス化してしまう事を防ぐことが出来るというわけです。

canonical属性の使い方

「canonical属性」の使い方はとても簡単です。HTMLコンテンツの「<head></head>」タグの中に下記の様に記述するだけです。

<link rel=”canonical"”href=”http://www.example.com/hoge/” />

canonical属性のSEO効果

サポート開始から時間が経っていないのでこれからの検証になりますが、検索エンジンが重要視する点のひとつに、「コンテンツの独自性」があります。これまでの様に同一サイトの中で同一コンテンツがいくつもインデックスされていると、この独自性が下がってしまうのですが、「canonical属性」を利用してURLを正規化しておけば、そのコンテンツの独自性が保て、検索エンジンには高評価を得られると考えられます。

 

参考