アンドロイド携帯アプリ作成講座第1回::アンドロイド携帯にアプリでHellow Worldと表示してみる

By uchida - 09/01/23 - このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをFC2ブックマークに追加

昨年iPhoneアプリが発売されスマートフォンへの注目が高くなりました。
そして今年から各キャリアでは「アンドロイド」を搭載したスマートフォンを販売する予定になっています。
また、欧米では既にモトローラ社からG1なるものが発売されました。
 
この「アンドロイド」とはグーグルが中心となって開発したLinuxベースの携帯電話用プラットフォームです。
なので俗に「グーグル携帯」や「Linux携帯」などとも呼ばれているようです。
この強みはなんといっても、各キャリアがタダでこの環境を使って携帯電話を作ることができることです。
これにより開発費を減らすことが出来るようになります。
また、携帯アプリ開発者は全ての機能を使うことができます。(既存のアプリはキャリアから許可を受けた機能しか使えません)
これにより、携帯電話の縛りがなくなりJAVAで開発を行った人なら気軽に開発できるのです。
ただ、悪意を持ったアプリケーションを作ることも可能になるためセキュリティの面に関して、より慎重にならなくてはなりません。
 
私は新しい物好きなため、発売に先駆けて一つ勉強をかねて記事にしていこうと思います。
(Java開発が未熟なため間違った記載があるかもしれませんがご愛嬌ということで。)
 

開発環境のインストール

 
まずは第1回としまして開発環境をインストールし画面に「Hello World」と表示してみます。
 
Android SDK
下記のページでSDKをダウンロードします。というリンクでダウンロードページへ行へいけます。
ダウンロード
 
OSを選択して(私の場合はウィンドウズです。)zipファイルをダウンロードします。
これを解凍して任意の場所に移します。
例)c:\android-sdk
 
次に実行環境にPATHを通してあげます。
 
「コントロールパネル」→「システム」→「詳細設定」→「環境変数」→「システム環境変数」
ここにPATHという変数に解凍したフォルダ名(※c:\android-sdk)を追加します。
設定したPATHが正しく反映されているか確認する場合は「コマンドプロンプト」で[PATH]と入力すると反映されて変数の中身が表示されますので、こちらで確認することが出来ます。
※もしすでに「PATH」変数が存在している場合は「;」で区切って追加してあげてください。
 
エミュレータの起動
アンドロイドSDKの中に「tools」というフォルダがあり、その中に「emulator.exe」があります。
これをダブルクリックで実行します。

 
なんだかとても綺麗な画面が出てきました。
ブラウザやグーグルマップまでこのエミュレータで動きます。
携帯で動くであろうことはほとんど出来ます。(カメラは無理みたいですのでこれは各キャリア特有になるのかもしれません)
 
開発環境を構築する
アンドロイド SDKにはコンパイルするGUIは無くコマンドラインを叩かないといけませんので、開発環境としてeclipseをインストールします。
http://www.eclipse.org/downloads/
 
ここから圧縮ファイルをダウンロードして、任意の場所に解凍するだけです。
私の場合は、「eclipse 3.4.1」のインストールしています。※日本語パッチはあてていません。
 
アンドロイド開発用にカスタマイズ
次にアンドロイド開発用にeclipseをカスタマイズします。
 
eclipseのメニューから[Help] -> [Software Updates…] を選択します。
別ウィンドウが開いたら[Available Software]タグを選択して[Add Site]を選択します。
ダイアログが開きますのでテキストボックスに https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/と入力します。
入力が終わると一覧に入力したアドレスが入ってのを確認して[close]をクリックします。
そしてもう一度 [Software Updates…] を開いて入力したアドレスにチェックをいれて[Install..]ボタンをクリックします。
これで、アンドロイド用の開発環境がインストールされます。
※もしインストールに失敗した場合は、いくつか対処法があるようです。私は何度も失敗しました。
 
1.SSLが使えない。
入力するアドレスを変えてみます。
http://dl-ssl.google.com/android/eclipse/
https://dl-ddl.google.com/android/eclipse/site.xml
http://dl-ddl.google.com/android/eclipse/site.xml
 
2.直接ファイルをダウンロードする
http://code.google.com/android/adt_download.htmlで最新バージョンが取得できます。
 [Software Update] -> [Add Site]から[New Local Site…]で展開したディレクトリを指定します。
 
最後にアンドロイドSDKとeclipseとを紐付けます。
 
eclipseのメニューから[Window] -> [Preferences]の一覧にAndroidが追加されていますので選択してください。
SDK LocationのテキストフィールドにアンドロイドSDKをインストールしたディレクトリを入力します。
私の場合はとしました。
上の赤で×マークが表示されていたと思いますので、消えたことを確認して[OK]ボタンを押して完了してください。
 
以上でアンドロイド開発環境構築は完了です。
※eclipseのバージョンにより構築方法が若干変わりますので、eclipseを既存でインストールされている方でどうしても駄目な場合は最新のeclipseを再インストールしてみましょう。
 

アンドロイドアプリを作成する

ではさっそくアンドロイドのエニュレータに[Hello World]と表示してみましょう。
 
プロジェクト作成
eclipseのメニューから[File] -> [New] -> [Project]でプロジェクトを作成します。
[Select a wizard]で[Android] -> [Android Project]を選択して[Next>]ボタンを押すとアンドロイドプロジェクトの作成ウィザードが開始されます。
 
次に出てきた画面でプロジェクトの設定を行います。
  
・Project name :管理するディレクトリ名になります。
・Package name:他の人が作成したパッケージと被らない名称を与えます。
・Activity name:画面を表示するクラス名になります。
・Application name:アプリケーション名になります。
 
入力例)
・Project name :HelloWorld
・Package name:jp.co.selva-i.android.helloworld
・Activity name:HelloWorld
・Application name:HelloWorld
 
以上の4点を入力して[finish]をクリックするとプロジェクトが作成されます。
 

アプリを実行する

プロジェクトが作成されたかは[Package Explorer]で確認できます。
追加されていることを確認して、そのプロジェクトを選択します。
次にeclipseメニューの再生ボタンをクリックして実行します。
  

 
以上です。