今回はドメインを選択する際に意識している事を挙げてみます。
ドメイン決定の時期
サービス名やドメイン名は開発段階では必ずしも必要ではないのですが、個人的には先に決めておく方が好きです。リリースまではコードネームやプロジェクト名で開発しておき、リリースまでに良いものを検討する流れでも良いのですが、良いサービス名は関わるメンバーの意識を一つにしてくれる気がします。また、開発中に愛着が湧いてきたプロジェクト名がリリース後に無くなってしまうのもなんだか寂しい気もして、可能な場合は早い段階で決定する様にしています。
ドメインの選択基準
携帯サイトのドメインを選択する際の基準はPCサイトとは違います。
正確にはPCサイトとは優先順位が違うという事です。最近では携帯でも検索エンジンを利用するユーザーが増えてきていますが、まだまだPCに比べて検索結果からやってくるユーザーは少ないのが現状です。
そのため、ユーザーを誘導するには、公式サイトやリンク集などに登録してリンクを確保する事が重要なのですが、他の媒体にQRコードやURLを出したりする事もあります。QRコードは確かに便利なのですが、非対応の端末(又は使い方がわからないユーザー)が存在している事や、QRコードが利用できない媒体(電車内の広告やデザイン上の都合など)もあるため、アドレスを直接入力するケースも想定しておく必要があります。
そのため、携帯サイトのドメインではサービスに関連するキーワードを入れてSEO効果を狙ったり、多少サービスの意味がわかりやすくなる事よりも、入力しやすいことを優先したいところです。入力しやすいドメインにするには、文字数が少ないだけでなく、端末の各ボタンに割り当てられた文字を考慮し、入力時にボタンを押す回数が少なくする事も重要です。例えば「a」なら数字の「2」を1回で入力できますが、「c」だと3回ボタンを押さなければならず、「cfi.com」よりも「adg.jp」の方が全ての文字列を打ち終わるまでにボタンを押下する回数が少なくて済むといった具合です。
日本語ドメインについて
覚え易い事や、UTF8を使用した検索エンジンの結果一覧において日本語で表示されるなどの目を引くなど、一定のSEO効果は確かにありますが、メールの利用時には結局Punycode表記(例:ドメイン名例.JP ⇔ xn--eckwd4c7cu47r2wf.jp) に変換されたものしか使えない事や、一部のプレスリリースやブログ投稿フォーム(又はプラグイン)などの、文字列中のURLを自動で認識してリンクを生成する様な機能でURLと認識してくれないケースがあり、被リンクを稼げないなど、対応していないサービスが多く、この程度のSEO効果では現状のデメリットとトレードオフには出来ないと感じています。
ドメインを決定する
前置きが長くなりましたが、今回は「二次会への出席確認を行う」というサービスなので、結婚を意味する「wedding」から「wdm」を取り、「管理:management」「携帯:mobile」の二つの意味を持たせた「m」を合わせて「wdgm.jp」としたいと思います。