これまでいくつかの携帯サイトに特化したTIPSをご紹介させて頂きました。
ここでは、今回から数回にわたり「ドメインの選択・取得方法」から「サーバーの構築」「機種判別」「絵文字の利用」「メール配信」「サイト公開」まで、携帯サイト開発で発生する作業を実際に携帯サイトを作成しながら、順を追って確認していきたいと思います。
携帯サイトのつくりかた
- 【第00回】はじめに
- 【第01回】システムの要件定義
- 【第02回】ドメインの選択
- 【第03回】携帯サイトのDNS設定
- 【第09回】ZendFrameworkで[Hallo World!](仮)
- 【第10回】基底クラスに共通の処理をまとめる(仮)
- 【第11回】Zend_Configを利用した設定の記述方法(仮)
- 【第12回】Zend_Registryを利用して共通設定を読み出す(仮)
- 【第13回】ZendFrameworkとSmartyの連携(仮)
- 【第14回】Zend_Db(PDO)の基本的な利用方法(仮)
- ・・・・以降、サイトOPENまでに必要な作業を随時掲載予定・・・・
- 【番外編01】ユーザビリティから考えると携帯サイトはタテ長かページ分割か
- 【番外編02】OSインストール[CentOS5.2](仮)
- 【番外編03】OSインストール後の初期設定[Tripwire & ClamAV & etc](仮)
- 【番外編04】WEBサーバー構築[Apache2.x & PHP5.2.x](仮)
- 【番外編05】DBサーバー構築[PostgreSQL8.3.x](仮)
- 【番外編06】メールサーバー構築[qmail&vpopmailでPOPbeforeSMTP](仮)
- 【番外編07】Subversionでバージョン管理(仮)
- 【番外編08】TracでToDo管理(仮)
- 【番外編09】SubversionとTracの連携(仮)
- 【番外編10】Zend_Cacheのバックエンドでmemcachedを利用(仮)
- 【番外編11】携帯サイト向けApacheのチューニング(仮)
- 【番外編12】携帯サイト向けqmailのチューニング(仮)
- And more …
※注1) 予定ですので随時変更する可能性がございます。
※注2) グローバルIP、サーバー用に使用可能なPCが必要です。
コンセプトを決定する
まずはどういったサイトを創るのかを決めましょう。何を当たり前の事をという方もいらっしゃるかと思いますが、これはとても大事な事です。同時に簡単な様でいて実はとても難しい事です。
当然ながらWEBサイトは何らかの目的を達成するためにあるものです。ところが開発や運営を続けていく内に様々な要因からその目的を見失いがちになる事は良くある事です。また、行き詰った際や、何らかの選択を迫られる様な事があった場合、最初にコンセプトがしっかり固まっていると、良い判断材料になってくれます。出来れば関係者全てが共有できる場所に資料として保存しておく事を強くお勧めします。
こういった事を考える際には「5W1H」という手法(考え方)が良く利用されるようです。「Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(どうして)How(どのように)」ですね。。では、さっそく今回作成しようと考えているサイトで実践してみます。
「結婚式の二次会への出席が確認出来るサイト」
- Who(誰が) : 新郎新婦の友人が
- What(何を) : 出欠の意向を
- When(いつ) : いつでも
- Where(どこで) : どこからでも
- Why(どうして) : お祝いしたいので
- How(どのように) : 簡単・お手軽に
今回このテーマを選択したのは、以前に知人の結婚式で二次会の幹事を任される機会があり、その際は友人らと共にPCサイトを用意して当日の写真などを公開したのですが、実際、会場へのアクセスや出席の確認などを考えると、こういったサイトは携帯でもアクセス出来た方が便利ではないかと思っていたからです。
また、各キャリア・端末への幅広い対応や、出席確認のためのフォーム、会場へのアクセスのための地図表示、関係者へのメールの送信など、一般的な携帯サイトで利用する技術が必要となるため、サンプルとしては適当ではないかと判断した為でもあります。
次回からは、これらを踏まえて実際に様々な作業を行って行きたいと思います。私自身、まだまだ勉強中の身ですので、至らないところもあるかと思いますが、出来るだけ詳細な情報をお伝え出来ればと考えています。