携帯サイトでもPCサイト同様に、サイトマップを設置する事が普通になってきました。
その際、ほとんどの検索エンジン向けには、携帯サイトだからといって特別なサイトマップは必要なかったのですがGoogleは別です。Googleでは携帯用の規格であるモバイルサイトマップの利用を推奨しています。では、「モバイルサイトマップはどうやって作成するのか?」というのが今回の話題です。
Googleモバイルサイトマップとは?
Google モバイル サイトマップは、サイトマップ プロトコルの拡張機能で、Google の携帯サイト インデックスに携帯端末向けのコンテンツの URL を送信することができます。 モバイル サイトマップを使用して Google のクローラにサイトの情報や場所を提供することで、クロールの精度と効率を高め、携帯サイトのインデックスにより多くのモバイル向けページを登録することができます。
上記の説明のとおり、仕様が複雑で判別の難しい携帯サイトを少しでも適切にインデックスするために作成された規格の様です。ウェブマスターツールのヘルプでは上記に続けてクロールには「Googlebot-Mobile」というユーザーエージェントのロボットが行くので、何らかの方法で携帯とPCの振り分けを行っている場合は適切に処理するよう付け加えられています。
Googleモバイルサイトマップの仕様
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9" xmlns:mobile="http://www.google.com/schemas/sitemap-mobile/1.0"> <url> <loc>http://mobile.example.com/article100.html</loc> <mobile:mobile/> </url> </urlset>
Googleモバイルサイトマップは上記の様に記述します。
記述に際して注意する部分はスキーマの選択と「<mobile:mobile/>」を追加する箇所だけです。
Googleウェブマスターツールでモバイルサイトマップを登録
ここまで来れば後はウェブマスターツールから送信を行うだけです。
一つのサイトマップには異なったマークアップ言語で作成されたページを含める事が出きるようなので、マークアップ言語を選択する箇所では、それほど神経質になる必要は無いと思います。
他に注意事項があるとすれば、モバイルサイトマップを送信する場合でも、送信時のファイルの確認には先ほど出てきた携帯サイト用クローラー「Googlebot-Mobile」では無く、通常の「Googlebot」が訪れる事です。
私の管理していたサイトの場合では、PCの検索結果とはっきり区別してもらうために「robots.txt」にて「Googlebot-Mobile」は許可するが「Googlebot」はアクセスを拒否するという設定にしていました。そのため、ウェブマスターツールから送信しようとしているサイトマップを「Googlebot」が取得しにきてもアクセス権限が無く、確認に失敗してしまう現象です。Googleによる「robots.txt」のダウンロードは一日一度程度らしく、その後はダウンロードした設定を基準にクロールするので、サイトマップを送信しようとしても「アクセスできません」と失敗してしまい、結局翌日、修正した「robots.txt」の内容が反映されるまで「モバイルサイトマップ」の送信を終える事が出来ませんでした。
この様に、それほど複雑でも面倒でもない作業で携帯向けインデックスとして適切に扱ってもらえるのであれば、一手間かける価値は十分にあると感じています。今後、他の検索エンジンでも携帯サイトである事をアピール出来る仕組みが整ってくれば、携帯での検索精度も上がるでしょうし、これからの各検索サービス提供者に期待しているところです。