XHTML Mobile Profileについて
今回はもう一方の「XHTML Mobile Profile」について書きます。
前回は、XHTMLのもう一方、XHTML Basicについて延々と書きました。
前回内容を参照して頂くと、今回内容が理解しやすくなりますよ。
早速ですが、XHTML Mobile Profile(通称、XHTML MP)とは、
OMA(前回のコラム参照)が制定したXHTMLのサブセットのことです。
XHTML Basicは、本当に必要不可欠な最低限のモジュールだけをあつめて作られましたが、
XHTML Mobile Profileでは、XHTML Basicにいくつかの要素、属性が加わっています。
ではどんな要素が追加されたのか、見てみましょう。
XHTML Mobile Profileに追加された要素
XHTML Mobile Profileで追加された要素を集めてみました。
(XHTML Basicの要素にプラスしてこれだけ追加されたということです)
要素
* fieldset
* optqroup
* b
* big
* hr
* i
* small
* style
属性
* style
* (ol要素における)start
* (li要素における)value
※「WAP2.0要素一覧」も参照して下さい。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/hdml/wap2/elements.html
XHTML Basicにさらに要素が追加され、
若干、使い勝手が向上したというところでしょうか。
DOCTYPE 宣言のサンプルもあります。
<?xml version=”1.0″?>
<!DOCTYPE html PUBLIC “-//WAPFORUM//DTD XHTML Mobile 1.0//EN”
“http://www.wapforum.org/DTD/xhtml-mobile10.dtd”>
<html xmlns=”http://www.w3.org/1999/xhtml” xml:lang=”ja”>
<head>
<title>…</title>
</head>
<body>
…
</body>
</html>
これです。書き始めはこんな感じで書き始めてください。
まとめ
ということで、全2回に渡りまして、
モバイルで使うXHTMLについて説明してきましたが、
簡単にまとめてみましょう。
W3Cが勧告した「XHTML Basic」
OMAが制定した「XHTML Mobile Profile」
「XHTML Basic」にいくつか機能を追加したものが「XHTML Mobile Profile」です。
であるとするならば、後者を選択するのがいいのかもしれませんが、
そう一筋縄ではいかないでしょう。
両方を理解して、いつでも引き出せるようになっておくのがベストです。
今回はここまで!
次回は、モバイルで使うCSSのお話です。
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今回参考にさせて頂いたサイト
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携帯用語の基礎知識「XHTMLについて」
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/keyword/34122.html
Openwave社
http://developer.openwave.com/ja/tools_and_sdk/documentation/ue11/xhtml-mp-referenceJ/index.html
miniturbo.org「モバイルでのXHTMLとCSS」
http://miniturbo.org/lab/sample/presentation/mobile/
Wikipedia「XHTML Mobile Profile(XHTML MP)」
http://ja.wikipedia.org/wiki/XHTML_Mobile_Profile